電影覇王/うずまきシネマ

電影覇王 うずまきシネマ
「グランドマスター 一代宗師」

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やっと『グランドマスター 一代宗師』を観ました。うん、おもしろかったです。この映画、日本ではカンフーアクション映画としての印象を打ち出して宣伝されていたのでアクションを期待して観に行った客がズッコケたというのを公開当時あちこちで見かけました。ヒヨコも、
「顏ばっかりアップで、何をやってるか皆目わからないカンフーシーンや」
 と言っていたので、その点はかなり覚悟して(笑)見たんですが、いやそんなでもなかった。カンフーアクション映画は今までにもいろいろ観てきたのでどういう描写がかっこよくて、技が決まってそうでというのはもう眼が覚えているんですね。

 そういう視点で見るとこの映画は「カンフーのできない人がカンフーをやってるからカンフーが強く見える画面仕上げてある映画」の系統です。つまり、カンフーアクションをベースにして過剰な盛り方をしている『マトリックス』や周星馳(チャウ・シンチー)の『少林サッカー』『カンフーハッスル』、彭于晏(エディ・ポン)の『黄飛鴻之英雄有夢』(2014年、香港・中国)などでも多用されている、大げさなカメラワークと必要以上のスローモーションがこれでもかこれでもかと繰り返されます。はい、ほとんど生身のアクションをやっていた80〜90年代の香港映画を観ていた我々にはこれがヌルいと感じてしまいます。確かに表現はかっこいいのですがやり過ぎなんです。そのかっこいいのは「ここぞ」というときにだけ使って欲しい。

 でも人生波瀾万丈とか恨み四千年の復讐とかそういうストーリーのスペクタクルはないのです(多少は時代に翻弄される部分はあるけど)が、それでも退屈な作品ではなかったです。章子怡(チャン・ツィイー)を見て始めて綺麗だと思いました。いや今までも『LOVERS/十面埋伏』なんかでも綺麗は綺麗だったんですが、感情移入する直前になってニュッと嫌な面を見てしまうので気持ちがUターンしてしまっていたのですが、今回も鼻っ柱が強い役ではあるのですが、嫌になる前にスッと気持ちが入っていけたのでいいなぁと思いました。特に晩年の年齢を重ねてから、メイクも派手さを排除してほんとにあっさりした、あの顏が素敵でした。

 血しぶき飛び交うような殺し殺されもありません。もっと冒険活劇に脚色しているかと思ったがそんなことはなく、全体に淡々と進行し、終わりました。ラストはほんとにあっけなく。

 あと、あれが有名な「何両連結やねんっ!」とツッコミたくなるほどの長すぎる列車前の闘いは見物でした。でもこれじゃあ、主役は葉問(イップマン)の梁朝偉(トニー・レオン)じゃなく章子怡だった。張震(チャン・チェン)は中途半端な役柄で終わるという『ブエノスアイレス春光乍洩』式な使われ方でしたね。ほんとは梁朝偉と張震の鬪う場面とかあったらしいのですが、なんせ監督が王家衛(ウォン・カーワイ)だからそういう見せ場は気にすることもなくバッさりと切り捨てられちゃったのだそうです。『ブエノスアイレス/春光乍洩』の時みたいにカットシーンをつなげたらまた一本作れちゃうのじゃないだろうか。あとカミソリ(一線天)に至っては生かし切れずに残念な感じ。

 でも、退屈はしませんでした。画面も綺麗でした。章子怡は綺麗だったし、得るものはあったな。この作品もAmazonビデオで観ました。(うずらまん編集長)

原題:The Grandmasters 一代宗師
2012年/中国 上映時間123分
監督・製作・脚本:王家衛(ウォン・カーウァイ)
撮影:フィリップ・ル・スール
美術・衣裳・編集:ウィリアム・チャン
音楽:梅林茂、ナサニエル・メカリー
武術指導:袁和平(ユエン・ウーピン)
出演:梁朝偉(トニー・レオン)、章子怡(チャン・ツィイー)、張震(チャン・チェン)、マックス・チャン、ワン・チンシアン、ソン・ヘギョ、カン・リー

(うずらまん編集長)Uzuraman_icon2

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大李小龍展に行こう!
香港文化博物館


3月末の香港旅行で見てきた沙田の[香港文化博物館]の2018年まで期間限定の「プルース・リー展」。これね、めっちゃ良かったです。
 残念なながら館内撮影禁止。入ってすぐの大階段の李小龍/ブルース・リー像の前での記念撮影はOKですが、それ以外はできないので中の写真は撮れませんでしたが、YouTubeに動画がありました。

 香港に行かれる方で香港映画好きな人はぜひ足を伸ばしてください。乗り鉄としても楽しめますよ(笑)

 李小龍の学校時代の成績表なんかも展示があります。数学に0点あったぞ(笑) グリーンホーネットのマスクを作るときにとったライフマスクもありました。これ動画の中に出てきてますね。

 映画に使われたホンモノの衣装(黄色いトラックスーツ)などの展示、映画セットを再現した展示ブースなど見所たくさん。
 気に入ったのは街角で「ブルース・リーしてみて!」といって一般人にさせた動画の上映などめっちゃ笑える映像の上映もやってます。

 別のホールではドキュメンタリーの上映も(これは時間がなくて観れなかったけど)とにかくお得な展覧会ですョ!
(うずらまん編集長)

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さらばイン道士!名優・午馬急逝
再見!燕赤霞道士 大老倌午馬急逝

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▲香港の俳優・午馬(ウーマ)さんが肺がんのため亡くなったそうです。71歳。

 『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー/倩女幽魂』のイン(燕)道士、『スパルタンX/快餐車』の精神病院のチクタク男、『検事Mr.ハー 俺が法律だ/執法先鋒』の元奎の父親、他にもいっぱい。主役を張るようになってからも、ちょい役であっちこっちの映画に気軽に出ていたので、全作品をおさえるとなったら大変な俳優さんその1です。

 『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』はもう何回見たかなぁ。映画館でも何回か。ビデオでももう何度も見ました。脇役としても存在感があったし、コメディもやるし。ほんとうに亡くなったのが惜しいです。ご冥福をお祈りします。

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【電影覇王】ポリスストーリー2 九龍の眼
警察故事續集

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今夜は晩ご飯のときに、成龍ジャッキー・チェン監督主演の『ポリスストーリー2 九龍の眼/警察故事續集』をDVDで鑑賞。去年、ジャッキーので吹き替えの入ってるDVDをまとめて購入したのだけど、ポリスストーリーシリーズはオリジナルシリーズと別シリーズがあるけど、全部に吹き替え入ってた。ただジャッキー以外の人は声優さんが固定されてないけどねぇ。

 さてさて、この『九龍の眼』は1988年の作品。このころもうジャッキーの映画は香港で公開後すぐに日本でも公開されるようになっていた。

 この映画はヒヨコと映画館で観たことを覚えている。導入部はパート1のダイジェストから。そしてパート1の敵が狂言回しの役で使われているのが、構成としてとてもうまいなぁと当時も思った。とにかくジャッキーの作るアクション映画で監督もジャッキーがやっているものは、アクションの大技でこれ見よがしのものよりも、小さいアクションの連続で笑わせたり、小気味よさを際立たせたりするのがうまいと思う。そのためなら、自分はカッコイイ感じばかりではなく、痛い目にあったり、失敗したりというのもどんどんと織り交ぜていく。ちょっとした小道具の使い方、仕掛けてあるいろいろなもの、家具とかそういうのがほんとうまいと思う。

 なんと言っても20年以上前だから、当然ジャッキーは若いし、董驃トンピョウも生きてた(笑) 張曼玉マギーもカワイイ女の子だし。しかし、警察がオープンリールのテープレコーダーを使ってたりするのは時代を感じるなぁ。まだケータイもなくポケベルがせいぜいだったころ。

 ロケ場所はあまりわからなかったけど、置地廣塲ランドマークなど知ってるところも出てきた。あの爆弾を外すトンネルはどこだろうなぁ。しかし、相変わらずジャッキーのクルマさばきはかっこいいなぁ。

 そして、アパアパアパとラストのアパアパアパ返しで笑った。大爆発。ストーリー上は敵は爆発に巻き込まれたのかなぁ。それともギリギリ助かったことになっているのかなぁ。ちょっと気になったけど。

 エンディングはお楽しみNG集。毎回ケガしてるなぁと思いつつ見てると、ジャッキーのお茶目なとことか、撮影で真剣なとことか見れて,これまた得した気分になった。やっぱりジャッキーは、インタビューされていらんこと言うよりもどんどん映画を作って欲しい。それでいいョ。

制作総指揮 鄒文懷/何冠昌
監督 成龍
出演 成龍 張曼玉 董驃 郭錦恩
1988年 香港/東宝東和配給

(記:うずらまん編集長)

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バリバリ王晶バリー・ウォン映画
久しぶりに『カンフー麻雀/雀聖』を観た!

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『カンフー麻雀』を観た。元華(ユン・ワー)と元秋(ユン・チウ)は『カンフーハッスル』からのスピンオフ。まあ、王晶(バリー・ウォン)がメガホンを取ればオモロくないわけがない。

 元華はホントはカンフーアクションができるヒトなんだけども、今回は全くのいいとこなし(笑)。またカンフーなんてできないという演技をしなきゃならないのが辛いことだけど、うまい。でも何気ないシーンで、たとえばベッドから起き上がる動作なんかで、左向きに寝ているのを右足,続いて左足を左から右に大きく振り回して、その勢いで起きるなんてのの足さばきがきれい。目立たないとこだけど。

 女優さんもとてもいいです。元秋はモーレツなおばさんだけど、どっかにかわいげがあるし、二人のヒロインはとてもいい。
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 まず傅穎(テレサ・フー)。郭晉安(ロジャー・クォック)がバドミントンコートで見かけて好きになっちゃうのだけど、とてもかわいい。かわいいのだけど、秘密があって、そしてそれが元で郭晉安がぼこぼこにされて、頭が黐線になってしまう。それを苦にして自殺してしまうのは可哀想だったなぁ。香港映画はコメディでもこんなのときどきありますね。

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 それからなんといっても、梁琤(ジェイド・リョン)。この人べっぴんやわ〜。なんで日本公開されるメジャー作品に今まで出てなかったのかがわからないぐらいの。まだまだお目にかかってない女優さんはいるのだなぁ。元秋の弟子だったというのも良い設定だったな。

 映画の中身は、バリバリ王晶だから、娯楽の王道って感じ。王晶本人が悪役でラスボスなんで言うことなしでしょう。面白い。でも郭晉安がやった役、まあ、郭晉安が少しにているからというのもあるのだけど、張國榮(レスリー・チャン)にやって欲しかったなぁ…というのは、贅沢かな。郭晉安がダメというわけでは決してなく、夢としてそんなことを思いました。

 元華はコメディもいいね。

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うずらヒヨコの 一人香港映画オールナイト

◆7/6(金)

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【その1】
 ジャッキー・チェン成龍の『神話 The MITH』を、今からひとりで見る。ジャッキー成龍、映画の中でいつまで女の子にモテる役するつもりなんだ。

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 ジャッキー成龍の『神話 The MYTH』、見終わった。レオン・カーファイ梁家輝 死ぬの忘れてた。姫様が分からず屋でアンハッピーエンド。ちょっと悲しいなぁ。銅鑼湾当たりの船、あんなかっこいいのないな。でも香港行ったら私、探しそう。(笑)

 スタンリー・トン唐季禮に監督させてジャッキー撮るのが一番いいな。『レッドブロンクス紅番區』もそうだったかな?

 続いて、ジャッキー成龍の『神話 The MYTH』のメイキング見ました。
「ジャッキーは優しくて、ワイヤーアクションの着地は必ず抱き止めてくれるの」
 やっぱり。
「マイナス20度でのシーンは僕(成龍)のアイデアだよ」
 やっぱり。
 やっぱりの意味はそのシーンを観れば判ります(笑)

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【その2】
 『新上海灘/上海グランド』を見終えた。
 アンディ・ラウ劉徳華とレスリー・チャン張國榮。何回観てもいい映画。三十代後半の人生で一番人が輝く時に撮られた作品。それにしてもレスリー、いま生きてたら良い作品をもっとたくさん残したろうに、と思う。惜しい。

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【その3】
 一人香港映画オールナイト、3本目は『LOVERS 十面埋伏』。金城武とアンディ・ラウ劉徳華とチャン・ツィイー章子怡。チャン・イーモウ張藝謀監督作品。主演俳優全部キレイで目の保養。アンディが珍しく恋の敗者役。嫉妬メラメラ見苦しいっ!馬での疾走シーンが快い。ワダ・エミの衣装が美しいなー。

◆7/7(土)
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 ネットでチラ見。『スパルタンX』の三人、若かっ!!みんなメチャクチャ動いてるっ!そして意外とサモハンがかわいい(笑)。

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 さて、これから『プロジェクトBB』観ますよ。…観終わったなう。濃かった〜。吹き替えで観たのはマイケル・ホイ許冠文の声の広川太一郎が聞きたかったから。亡くなる最後の仕事でした。ユン・ピョウ元彪の古谷徹、声若過ぎた。ルイス・クー古天樂の声優さん(小山力也)メッチャいい声。そしてまたジャッキーは若い女の子とラブラブ。いい加減にせい(笑)!!

 『プロジェクトBB』、今は安全のためにワイヤーを多用しているが、30年前はそんなモン無かったなー!! そしてチョイ役のダニエル・ウー呉彦祖にお得感。マイケル・ホイまだまだいけますな。リッキー許冠英亡くなったけど。サミュエル許冠傑の「Ace go places」シリーズ(『悪漢探偵/最佳拍[木當』『スペクターX』など)]良かったの思い出した。

 ジャッキー成龍のハリウッド系のバディものはいまいちだけど、今回のルイス古天樂みたいな若手の相棒は今後必要になっていくと思う。残念ながらもうジャッキーに若さは求められないからね。作品の魅力という観点からもね。ん〜〜、だけどそろそろここらでサモ・ハン洪金寶やユン・ピョウ元彪と1作欲しいな!!

 ユン・ピョウ元彪の現在!そしてここ10年の出演作品を一覧にしました!日本一、世界一、正確なサイト。自信あります。ちょっと見てみる?
ユン・ピョウ10年の軌跡!「特集 意外とユンピョウ!?(3)」
 今なら最新作がモニョモニョ(笑)。集え!ユンピョラー!!!!(←ユン・ピョウのゆるいファンを指す)

(記:うずらヒヨコ)

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【電影覇王/うずまきシネマ】『墨攻』

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ヨメ(うずらヒヨコ)が観よう観ようというので、劉徳華(アンディ・ラウ)主演の『墨攻』を観ました。もう公開から2年以上経ってるなぁ。なんと、始まって15分で、ヒヨコは席を立ち、風呂に行ってしまいました。観たいと言うたのは誰や?

 僕は最後まで観ました。確かに映画としては133分と長い(香港映画の基本は90分ですから)割に退屈はしません。エンタテインメントではなくて大河ドラマをやりたかったのでしょう。それはわかります。梁の王様・王志文(ワン・ジーウェン)は名優・戸浦六宏を彷彿とさせる怪演。敵の大将 巷淹中・安聖基(アン・ソンギ)も好敵手として渋い存在でした。ただ全体にどうも殺伐としていて、ホッとするシーンがない。枝雀落語ではないですが、緊張と緩和がなければ緊張に緊張感がなくなってしまう。これは辛かったです。

 唯一エンタテインメントの要素として范冰冰(ファン・ビンビン)のヒロインが出てきますが、これが「取って付けた」感じがいなめません。でも全体に救いようのない気分が充満した戦争映画なのでないよりはまし。あったほうが良いのです。しかしどうせ取って付けたヒロインなら、最後は中華系映画によくありがちなシチュエーションですが、不具者になっても生き残って欲しかった。

 久しぶりに見た呉奇隆(ニッキー・ウー)も最後、王の猜疑心から腕折られるし、ラストでちゃんと写さへんけど自害するし…。

 ラストで劉徳華は助かった民の子どもの手を引いて歩いて周りにも子どもたちが歩いていますが、劇中で劉徳華と子どもが絡むシーンはなく、このシーンは救いのシーンとはなりえていませんでした。なんかなぁ、スカッとするとか、ほのぼのするとかいうシーンがちょっとは要るよなぁ。

 まあ、だいたい午馬(ウーマ)が横からいらんこと言うから王さんが猜疑心を起こして全部台無しにしてまうわけで、アイツがみな悪いねん!
 なんか、ほんとに虚しさを噛みしめながら布団にもぐった夜でした。


(うずらまん編集長)

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『プロジェクトBB/ディレクターズカット』を観ました!
もちろん日本語吹替版で

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DVDが発売になったので、早速買そしてすぐに観ました。

 DVDのタイトルは『プロジェクトBB/ディレクターズカット』[デラックス版]となっています。映画館での上映用も尺が長いようです。
 僕は映画館で観ることができなかったのですが、実際に上映を観たうずらヒヨコとタマゴは「こんなシーンなかった」と言う箇所がありました。

 上映時と違うこととして、ポスターなどでは身長を示すスケールの前に、左から古天樂(ルイス・クー)、成龍(ジャッキー・チェン)、赤ちゃん、許冠文(マイケル・ホイ)の順で並んでいる写真がポスターやパンフレット、広告に使われていましたが、DVDのパッケージは赤ちゃんのところが、元彪(ユン・ピョウ)に差し変わっています。これは日本版だけのデザイン処理でしょうか。
 ここで、大の元彪ファンであるヒヨコが鋭く指摘していました。元彪の方が成龍より背が高くなっている!と。実際には元彪の方が低いのです。つまり合成をしたデザイナーはその点を把握していなかったことになります。

 さて、僕はDVDで観るので、日本語吹き替えにしました。なんせ成龍は石丸博也、許冠文は広川太一郎、そして元彪が古谷徹という豪華メンバーだったからです。広川さんがやや声に張りがなくなった感はあるものの、ねんのねんのねん式ナンセンス言葉マシンガンギャグは炸裂していました。原語ではかなり悲惨なシーンもそのおかげでやや軽くなっているのは、どうなんだろと思う反面、観ている方にとっては気が楽になるという効果もあり。
 許冠文と成龍は『キャノンボール』でコンビを組んでいたし、うれしい組み合わせですね。
 古天樂はかっこいいし、よく動くし、とても良かったです。元彪は昔は小柄で身のこなしと足技が綺麗でしたが、綺麗すぎて、効果あるのかその攻撃?と思わせるところもありましたが、年齢を重ねて多少体重が増えた分カンフー技が本当に効き目がありそうに見えるようになって迫力倍増ですね。出番が少なかったのが残念ですが。

 けっこう複雑なストーリーですが、それぞれに張り巡らせた伏線は、とりあえず消化してうまくまとめたって感じはしました。映画全体の仕上がりはよかったです。テンポもよく退屈しませんでした。おまけに吹き替えは吹き替えのアドリブギャグが多くて石丸さんのマジンガーネタ「ロケットパーンチ!」とか古谷さんのガンダムネタ「チィーッ!」など小ギャグが満載。広川さんは随所に入っているので聞き漏らさないようにしましょう。
 吹き替えと字幕ではちょっと違った印象にはなるだろうなと思いましたが、DVD買った値打ちがあるなぁと思いました。

 赤ちゃんの演技もよかったですね。動物映画とか赤ちゃん映画は撮るのが大変だろうなぁといつも思います。

 成龍のアクションはライブアクションがふんだんですが、効果的にワイヤーアクションも入れて、楽しませてくれました。小道具を使いまくって毎度毎度そのアイデアに感心します。ちょっと老けてきた成龍ですが、若く見える瞬間と年齢をチラッと見せるところをうまく演技に取り入れているという感じですね。動き出したら年齢は感じません。

 昔の成龍映画と違い、出てくる女優さんも単なる添え物ではなく、とてもいいです。このあたりが、最近の成龍の映画では良くなったところでしょうね。

 というわけで、初回観た感想をとりあえず書いてみました。また何度か観てからいろいろと付け加えてみますね。

▼それにしても久しぶりの書き込みだなぁ。またがんばって書きますね(^ε^)。

(うずらまん編集長)

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マッスルモンク/大隻[イ老]

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このこところまた香港映画や香港ポップスから遠ざかっていて、まったく最近の中華芸能情報から疎くなってしまっているのだけど、だから映画も最新のものは観ていない。
 『マッスルモンク』はテレビでやっていたので録画しておいたのだ。それを観た。
 この映画、すごかった。何がすごいって、前半と後半で違う映画なんちゃうの?と思うぐらい全く雰囲気を変えてしまうのだ。

 劉徳華はビッグガイと呼ばれる男のストリッパー。囮捜査をしていた刑事の張栢芝に逮捕され知り合うわけだけど、お互い好き同士になっていくのはいいとして、そうしたら絶対に苦難を乗り越えて、よかったよかったと抱き合って涙して二人をカメラがず〜っと引いていってロングショットから空撮の超ロングショットになって、エンドロールタイトルが被さって、NG場面が挟まって…って感じで終わるのかと思っていたのだけど、最後は全然違った。

 なんせ、ヒロインの張栢芝(ちなみに我が家では彼女のことはセシリアとは読んでなくてそのまま日本語的に読み下して「チョウカシワシバ」という)がボコッボコッ、ザクッのあげくにオバケ提灯よろしく首チョンパで枝にぶら下げられているというショックなシーンに。

 じゃあ、前半の『Xファイル』のスクィーズみたいな一斗缶に入ってしまう軟体インド人とか怪盗黒塗りヌメヌメとかは一体何だったのか? 中盤からラストに絡むエピソードが出てくるけど、それが後半まで牽引していくことになろうとは思わなかった。ある意味裏切られた快感はあるのだけど、うまく気持ちを整理できないもどかしさは残ってしまう。

 これが2003年という香港で作られた映画だからそうなってしまうのか。とにかくこの年の香港は呪われていたとしか言いようのない年だったからなぁ。

 とにかくハリウッドから招いた特殊メイクチームの仕事は見事で、香港お得意のワイヤーアクションも楽しかった。そう楽しかったのだ前半は。なのに何で張栢芝があんな悲惨な死に方をしいられて、しかもビッグガイは犯人をも包み込んでしまうのか。なんだか突然のことで現実のこととは思えません、まだコメントできませんという遺族代表みたいな気分になってしまう映画だ。

 観て損したとは思わない。何でもパターンで割り切れるハリウッド式でなくても香港映画の場合は成立するとは思う。でも僕はまだ人間が成長していないからビッグガイのように大らかにはなれないのだ…という映画。これが『無間道III/INFERNAL AFFAIRS 3』よりも香港では評価されたというのがすごい。そしておそらくこのラストの付け方は西洋人には理解はできないだろう。

(うずらまん編集長)

『マッスルモンク/大隻[イ老]』
監督:杜[王其]峰(ジョニー・トウ)/韋家輝(ワイ・カーファイ)
出演:劉徳華(アンディ・ラウ)/張栢芝(セシリア・チャン)/チョン・シウファイ/カレン・トン
2003年/香港/配給:アット・エンタテインメント

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DVDで『カンフーハッスル』観ました!

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夏期休暇前にDVDを購入してあったんですが、結局休み中には観られませんでした。昨日やっと『カンフーハッスル/功夫』を観ました。

 今回は、周星馳(チャウ・ウンチー)の出番は意外と少ないと思いました。これは作るということに重点を置いた結果かな。
 ストーリーも『少林サッカー』より単純化され、その分アクションやその誇張表現がふんだんになっていますね。琴の攻撃はCGの効果もあいまってすごく怖かったなぁ。この辺りは金庸の世界を意識しているんでしょうね。もちろん李小龍(ブルース・リー)への愛は出てきます(^ε^)。

 『少林サッカー』に比べると、爆笑シーンは少ないのですが、でも映画全体を通しての仕上がりはいいと思います。こういう映画は映画館で観なくちゃいけませんね。
 カンフーアクションを見せてくれる人は何人か出てきますが、惜しむらくは元華(ユン・ワー)のようにカンフーができる役者を使いながら、元華の登場シーンにライブアクションよりもCGなどのエフェクトが多かったことですね。もっと元華のアクションを見たかったなぁ。

 今回は呉孟達(ン・マンダ)が出てこないのが少し寂しかったです。一瞬でも出てくれたらなぁ。それと洪金寶(サモ・ハン・キンポー)が特別アクション監督で参加しているのだったら、チラッと顔見せて欲しかったですね。ベテランの俳優をカメオ的にでもいいからもっと出してもらうともっといい感じになると思うんですけどね〜。

 やっぱり周星馳が覚醒してからが一番いいんですが、ここをもっと見せ場を作って欲しいなぁ。時間の関係で泣く泣くカットしたのかも知れないけど。周星馳はより身体が引き締まり、かっこよく見えました。ラスボスの不気味さはとても良かったです。あの「インチキカンフー教本を売りつけたのがこのラスボスだった」みたいなどんでん返しがあるのかな?と期待していましたが、それはハズレました(^ε^;)。
 しかし、こういうおバカな映画はいいなぁ。もっと観たいという気になりますね。

(うずらまん編集長)

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