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May 2008

【電影覇王/うずまきシネマ】『墨攻』

Bokko
ヨメ(うずらヒヨコ)が観よう観ようというので、劉徳華(アンディ・ラウ)主演の『墨攻』を観ました。もう公開から2年以上経ってるなぁ。なんと、始まって15分で、ヒヨコは席を立ち、風呂に行ってしまいました。観たいと言うたのは誰や?

 僕は最後まで観ました。確かに映画としては133分と長い(香港映画の基本は90分ですから)割に退屈はしません。エンタテインメントではなくて大河ドラマをやりたかったのでしょう。それはわかります。梁の王様・王志文(ワン・ジーウェン)は名優・戸浦六宏を彷彿とさせる怪演。敵の大将 巷淹中・安聖基(アン・ソンギ)も好敵手として渋い存在でした。ただ全体にどうも殺伐としていて、ホッとするシーンがない。枝雀落語ではないですが、緊張と緩和がなければ緊張に緊張感がなくなってしまう。これは辛かったです。

 唯一エンタテインメントの要素として范冰冰(ファン・ビンビン)のヒロインが出てきますが、これが「取って付けた」感じがいなめません。でも全体に救いようのない気分が充満した戦争映画なのでないよりはまし。あったほうが良いのです。しかしどうせ取って付けたヒロインなら、最後は中華系映画によくありがちなシチュエーションですが、不具者になっても生き残って欲しかった。

 久しぶりに見た呉奇隆(ニッキー・ウー)も最後、王の猜疑心から腕折られるし、ラストでちゃんと写さへんけど自害するし…。

 ラストで劉徳華は助かった民の子どもの手を引いて歩いて周りにも子どもたちが歩いていますが、劇中で劉徳華と子どもが絡むシーンはなく、このシーンは救いのシーンとはなりえていませんでした。なんかなぁ、スカッとするとか、ほのぼのするとかいうシーンがちょっとは要るよなぁ。

 まあ、だいたい午馬(ウーマ)が横からいらんこと言うから王さんが猜疑心を起こして全部台無しにしてまうわけで、アイツがみな悪いねん!
 なんか、ほんとに虚しさを噛みしめながら布団にもぐった夜でした。


(うずらまん編集長)

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